今日もお疲れ様です!
毎日毎日、暑すぎませんか?
「家の周りの雑草抜かないと…」と思いながら家から眺める毎日です。
秋にはきっと、いや冬にはきっと!
今回は、ママにおすすめの泣ける映画を10選ご紹介します。
子育て中に疲れた心を癒す、そんな映画ばかりを10作品選びました。
2024年公開作品も盛り込みましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
泣ける映画を見るとこんなメリットがある
溜まった感情を解放できる
子育てや家庭の仕事を抱えるママは、日常生活で多くのストレスや疲れを感じることがあります。
泣ける映画を観ることで、心の中に溜まった感情を思い切り解放できるからです。
涙を流すことは心理的な浄化をもたらし、感情的な負担を軽減する手助けになります。
泣くことでストレスホルモンが減少し、リフレッシュした気分に。
また、感情の解放は、気持ちを整理しやすくし、より明るい気持ちで日常に戻ることができます。
自分と向き合う良い機会になる
泣ける映画には、親子や家族の絆、愛情、喪失といったテーマが多く含まれています。
登場人物が経験する感情や状況に共感することで、自身の育児や家庭生活を振り返る良い機会になるでしょう。
例えば、映画の中で子どもと向き合う母親の姿を見て、自分自身の子育てを再評価し、どのように接するべきか考えるきっかけになることもあります。
このように、映画を通じて他者の経験を理解することは、家庭内でのコミュニケーションを円滑にし、家族全体の絆を深めることに繋がるのです。
心の成長と学びになる
感動的なストーリーには、愛、希望、勇気、忍耐といった重要な価値観が込められています。
映画の中で描かれる困難を乗り越える姿や、愛する人との絆を再確認する場面は、見ている人に深い感銘を与えることでしょう。
こうしたストーリーを観ることで、ママ自身も勇気づけられ、ポジティブな考え方や感謝の気持ちを持つようになることが多いです。
さらに、映画の感動やメッセージを家族と共有することで、日常生活の中でもお互いに支え合う姿勢が強まるでしょう。
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おすすめ泣ける映画3選【2024年公開作品】
まずは2024年に公開された、ママに見てほしい泣ける映画を3つ紹介します。
1.『インサイド・ヘッド2』
配給 :ディズニー
『インサイド・ヘッド2』は、ピクサーによる大ヒット映画『インサイド・ヘッド』(原題: Inside Out)の続編です。
感情を擬人化したキャラクターたちが、主人公の少女ライリーの心の中で繰り広げるドラマを描いた作品。
感情と成長、人生の変化について深く探求した作品として、映画史に残る大ヒットとなりました。
あらすじ
『インサイド・ヘッド2』では、ライリーが思春期に突入し、心の中の感情たちは再び大忙しです。
前作で登場した「喜び」、「悲しみ」、「怒り」、「恐れ」、「嫌悪」といった感情のキャラクターたちが、今度は思春期特有の複雑な感情に対応しなければなりません。
ライリーの心の中には新しい感情が加わり、彼女が成長する中で直面するさまざまな困難や喜びを乗り越えようと奮闘します。
感情たちは、ライリーの成長と共に進化する新たな課題や人間関係の変化に対応していく姿が描かれます。
登場人物
ライリー:
12歳の思春期に突入した少女で、前作に引き続き彼女の感情の変化が物語の中心となります。
喜び (Joy):
ライリーに幸せをもたらす感情で、常にポジティブな視点から問題を解決しようとします。
悲しみ (Sadness):
ライリーに落ち着きと自己反省をもたらす感情。前作では彼女の重要性が強調されました。
怒り (Anger):
ライリーを守るために怒りを引き起こす感情で、時に問題をエスカレートさせることもあります。
恐れ (Fear):
ライリーを危険から守る役割を担っていますが、過剰反応することも。
嫌悪 (Disgust):
ライリーが不快なものに触れないようにする感情。流行や社会的なルールにも敏感です。
新しい感情たち:
思春期特有の新しい感情が登場し、ライリーの心の中をさらに複雑にします。
見どころ
新しい感情の登場
前作では5つの基本的な感情が中心でしたが、続編では思春期ならではの複雑な感情や葛藤が描かれます。
新しい感情キャラクターたちがどのようにライリーに影響を与えるかが注目です。
思春期の描写
ライリーが成長する中で、感情たちは以前よりもさらに多様で複雑な役割を果たす必要があります。
思春期特有の感情や変化に直面する感情たちの反応が見どころです。
視覚的表現の進化
ピクサーの映画は常に技術的に進化しており、感情の表現やライリーの心の世界がさらに鮮やかに描かれることが期待されます。
視覚的なクリエイティビティが大きな魅力です。
感情と成長のテーマ
前作同様、感情の重要性やバランスがテーマとなりますが、今回はライリーの成長がより中心に据えられます。
自己認識やアイデンティティの確立が焦点となり、感情たちがどのようにライリーをサポートしていくのかが興味深いです。
子供と一緒に見るのもおすすめの作品です!
親子で感動したシーンを話し合うのもいいですよ!
2.『ディア・ファミリー』
配給 :東宝
『ディア・ファミリー』は、娘の命を救うため、IABPと呼ばれるバルーンカテーテルを作る実話をもとに映画化されました。
主演は大泉洋さんで、娘のために奔走する父親を熱演しています。
家族の絆と周囲の人々の熱い想いが描かれた、感動的な作品であり、公開後「泣ける映画」として大きな話題を呼んでいます。
あらすじ
お話は1970年頃の日本が舞台。
小さな町工場を経営していた宣政は、娘である佳美に心臓疾患があることを告げられます。
そして「余命10年」を宣告され、妻である陽子と絶望を嘆き合う中、ある決断をすることに。
「娘のために人工心臓を作る」
全くの知識も経験もないド素人の二人が、必死で努力を重ねていく愛と感動のストーリーです。
登場人物
坪井宣政(大泉洋):
本作の主人公。心臓疾患を抱える娘のために奮闘する。諦めない粘り強い性格。
坪井陽子(菅野美穂):
宣政の妻。何度も挫けそうになる宣政を支える強い女性。
坪井佳美(福本莉子):
生まれつき心臓疾患がある宣政の娘。
坪井奈美(川栄李奈)、坪井寿美(新井美羽):
宣政の娘たち。
見どころ
俳優の演技力
主演の大泉洋さんを筆頭に、悩みながら病気と向き合う家族を見事に演じています。
家族の葛藤と成長をリアルに描き、観客に感動と共感を与えています。
実話をもとにしたストーリー
実話であるため、主人公である宣政の葛藤と苦しみがとてもリアルに描かれています。
何度も取材を重ね、当時の彼らの想いを映画化しているため、心に響く作品として人気を呼んでいます。
美しい昭和の風景
1970年頃の日本が舞台であるため、当時の衣装や風景が再現されています。
ふとした時に映し出される古き良き昭和の風景が、この作品をより美しく惹き立てています。
絶対に泣けるので、ハンカチは必須アイテムです!
3.『FLY!/フライ!』
配給 :東宝東和
『FLY!/フライ!』は、カモの家族を主役にしたアニメーション映画で、家族愛や冒険、成長をテーマに描かれた心温まる作品です。
子供から大人まで楽しめるユーモアと感動が詰まっており、カモたちの冒険を通じて困難を乗り越える姿が描かれます。
あらすじ
映画『FLY!/フライ!』は、カモの家族が南へと飛び立つための大冒険を描いた物語です。
池に住んでいれば安全で幸せだと家族に教え込んできたカモの父親マック。
しかしある日、池に現れた渡り鳥によって妻と子供たちは外の世界に憧れを抱きます。
そうして一家は初めての大移動をすることになるのです。
登場人物
マック:
主人公。カモ一家の父親で、とても慎重な性格。池にいるのが一番幸せだと思っている。
パム:
マックの妻。マックとは正反対の性格で自由奔放。
ダックス、グウェン:
マックの子供たち。好奇心旺盛。
ダン:
マックの叔父。マックと同じように池を出るのを反対していた。
見どころ
冒険シーンから生き方を学ぶ
この映画は、一歩踏み出す勇気の大切さを教えてくれます。
時には困難な状況に立ち向かうことも必要なのだと、生き方を考えさせられる作品です。
助け合う家族愛
マック一家がどんなに困難な状況に置かれても、それを家族で乗り越えようと奮闘する姿が感動的です。
憶病で慎重な性格のマックが、映画の後半で父親として頼もしく成長していくのも見どころでしょう。
彼が旅を通して自分の力を信じられるようになる姿は、特に子供たちに勇気を与えるメッセージとなっています。
美しいアニメーション
自然の風景やカモたちの飛行シーンが美しく描かれており、特に大空を飛ぶシーンが魅力的。
アニメーションの質が高く、細部までこだわりを感じる映像が楽しめます。
製作しているのが「ミニオンズ」「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」を手掛けたイルミネーション・スタジオであるため、期待を裏切らない映像美です。
子供たちを守りたい、マックの気持ちはとても共感できます!
おすすめ泣ける映画7選
ここからは、ママが泣けるおすすめ映画を7作品ご紹介します。
1.『今日も嫌がらせ弁当』
配給 :ショウゲート
『今日も嫌がらせ弁当』は、篠原涼子さん主演のハートフルな家族ドラマです。
反抗期の娘に対して母親が作る「嫌がらせ弁当」を通じて、親子の関係が少しずつ修復されていく過程を描いています。
実際に話題になったブログ「kaori(ttkk)の嫌がらせのためだけのお弁当ブログ」が原作で、笑いと感動を交えた作品です。
あらすじ
物語の舞台は、東京の離島。
そこで暮らすシングルマザーの持丸かおりと、その娘で高校生の双葉との日常生活がメインです。
反抗期真っ只中の双葉は、母親の言うことに耳を貸さず、無視や口答えを繰り返す日々を送っています。
娘とのコミュニケーションに苦労していたかおりは、ある日ふと思いつき、双葉に対して「嫌がらせ弁当」を作ることを決意するのです。
「嫌がらせ弁当」とは、見た目が派手で、時に恥ずかしいほどキャラ弁を毎日作るというもの。
双葉は最初こそ無視をしていましたが、次第に母親の執念に押され、少しずつ心を開いていくようになります。
弁当を通じて、言葉では表現できなかった母の愛情や思いが伝わり、親子の関係が徐々に変化していく温かいストーリーです。
登場人物
持丸かおり(篠原涼子):
主人公のシングルマザー。一人で双葉と妹の若葉を育てています。反抗期の双葉に対して、キャラ弁を通じて愛情を伝えようと奮闘する。
持丸双葉(芳根京子):
かおりの次女で、高校生。反抗期で母親に対して素直になれず、無視や反抗的な態度を取っていますが、次第に母親の本当の気持ちに気付き、心を開いていきます。
持丸若葉(松井玲奈):
双葉の姉で、明るくしっかり者。母と双葉の間の緊張関係を和らげる存在です。
山下達雄(佐藤寛太):
双葉が想いを寄せる同級生。
見どころ
「嫌がらせ弁当」を通じた親子のコミュニケーション
親子間のコミュニケーション不足がテーマの一つですが、母親がキャラ弁というユニークな方法で自分の愛情や気持ちを伝えようとする姿が新鮮です。
特に、弁当の中に込められたメッセージが回を追うごとに深くなり、親子関係の変化が象徴的に描かれます。
キャラ弁のアイデアとユーモア
弁当自体が映画の重要な要素であり、かおりが毎日作る「嫌がらせ弁当」は、見た目も内容もユニーク。
双葉がその弁当にどのように反応するかがコメディタッチで描かれ、笑いを誘います。
リアルな親子関係の描写
反抗期の娘とシングルマザーの関係は、多くの家庭で共感できるテーマです。
言葉では素直に気持ちを伝えられない母と娘が、キャラ弁を通して少しずつ心を通わせていく過程が、観る者の心に響きます。
実話が元になっているため、親子の感情の変化がリアルに描かれているのが大きな魅力です。
お弁当を通して心を通い合わせる母と娘に、
見終わった後心がほっこりする作品です!
2.『はなちゃんのみそ汁』
配給 :東京テアトル
『はなちゃんのみそ汁』は、母親と娘の絆を描いた感動的な実話を基にした作品です。
がんに侵された母親が、幼い娘に自分の愛情をどのように伝えるかをテーマにしています。
あらすじ
物語は、母親である千恵が、幼い娘のはなに愛情を注ぎながら、病気と闘う姿を描いています。
自身の病気が進行する中で、娘には母としての愛情をしっかりと伝えたいと思っていた千恵。
彼女がはなに「おいしいみそ汁」を作ることで、愛情や思い出を育んでいく様子を描いています。
千恵は治療を受ける中で、母としての自分の役割を再認識し、はなに対して残したいメッセージや思いを深く考えるように。
母親がどのように娘を育て、最後の時をどのように迎えるかを描きながら、観客に深い感動を与える作品です。
登場人物
安武千恵(広末涼子):
主人公の母親。病気にかかりながらも、娘のために精一杯料理を作り続ける。料理を通じて愛情を注ぎ、娘に自分の想いを伝えようと奮闘します。
安武はな(赤松えみな):
千恵の娘で、幼いながらも母との絆を深めていく女の子。母親の愛情を受けながら成長し、彼女の存在が物語の中心になります。
安武信吾(滝藤賢一):
千恵の夫。千恵を支える存在であり、家族のために努力する。母と娘の絆を理解し、見守る役割を果たします。
見どころ
母と娘の愛情の描写
物語は、母親が娘に対してどれほどの愛情を持っているかを中心に展開されます。
自分がいなくなった後を考え、娘に料理の作り方を教える千恵の強さに心打たれます。
料理、特にみそ汁を通じて、母の愛情がどのように形作られるかが感動的に描かれています。
明るく前向きに過ごす家族の姿
暗いテーマでありながらも、程よいユーモアが散りばめられているため、心温まる作品となっています。
苦しい闘病生活に心が負けないようにと、明るく前向きに過ごす家族の姿が印象的です。
特に夫役である滝藤さんの演技が素晴らしく、千恵を支える姿が心に響くことでしょう。
感動的なラストシーン
最終的には、母が娘に残したい思いや、母娘の絆がどのように形作られるのかが感動的に描かれます。
涙を誘うラストシーンに心を打たれること間違いありません。
3.『そして父になる』
配給 :ギャガ
『そして父になる』は、是枝裕和監督による映画で、血の繋がりや家族の絆、親子の関係を深く掘り下げた感動的なドラマです。
この映画は、カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞し、世界的にも高い評価を得た作品。
主演は福山雅治で、彼の繊細な演技が物語の核心をより強く打ち出しています。
あらすじ
物語は、6年間自分の息子として育ててきた子供が、実は病院で取り違えられた他人の子供であるという事実が発覚したことから始まります。
エリートビジネスマンの野々宮良多とその妻みどりは、理想的な家庭を築いてきましたが、ある日、病院から子供が取り違えられていたことを告げられたのです。
そして彼らの本当の息子は、違う家族に育てられていました。
混乱と葛藤の中、野々宮夫妻は本当の息子と育ててきた息子との関係について向き合い、どちらを選ぶべきか、どう愛すべきかを模索します。
血縁と愛情の間で揺れる家族の姿を描き、家族とは何か、親とは何かという深いテーマに挑戦した作品です。
登場人物
野々宮良多(福山雅治):
主人公のエリートビジネスマン。成功を追い求める完璧主義者で、父親としても厳格な姿勢を取っています。息子の取り違えという事実に直面し、父親としての在り方に悩みます。
野々宮みどり(尾野真千子):
良多の妻で、穏やかで子供を深く愛する母親。
斎木雄大(リリー・フランキー):
本来の野々宮家の息子を育てていたもう一つの家族の父親。良多とは対照的に、物質的な豊かさよりも温かさを重んじる人物です。
斎木ゆかり(真木よう子):
雄大の妻で、野々宮家の本当の息子を育ててきた母親。
見どころ
家族のあり方を問う深いテーマ
本作の最大の見どころは「家族とは何か」という深いテーマに挑戦している点です。
血の繋がりと愛情の違い、親子の関係をどう築くべきか、そしてどちらが本物の親子なのかという問いに対する葛藤が、強いインパクトを与えます。
血縁だけが家族を定義するのか、それとも育んだ時間と愛情が家族を作るのかというテーマが重くのしかかります。
福山雅治さんの繊細な演技
主演の福山雅治さんが、エリートでありながら人間的な弱さや迷いを抱える良多を見事に演じています。
特に、父親としての自己認識が揺さぶられる場面や、感情を抑えつつも苦悩を内に秘める演技が見事です。
彼の葛藤と変化は、観客に深い共感を呼び起こします。
対照的な家族の描写
良多と斎木の家族は対照的に描かれており、それぞれが異なる価値観を持っています。
裕福で規律正しい野々宮家と、物質的には余裕がないが温かい斎木家。
どちらの家族がより良い家族なのか、どのように親として子供を育てるべきかを考えさせられます。
親子の絆と成長の物語
映画を通して、親子の関係がどのように築かれていくのかが丁寧に描かれています。
物語の中で良多が自分の父親としてのあり方に向き合い、変化していく過程が感動的です。
とても深く考えさせられる内容。
どんな結末を迎えるのか気になり過ぎて、夢中で観終わった作品です!
4.『誰も知らない』
配給 :シネカノン
『誰も知らない』は、是枝裕和監督の映画で、実際に起きた事件を元にしたフィクション作品です。
社会から見放された子供たちの孤独と、彼らが生き抜く姿を描いており、静かでリアルな描写が観る者に深い感動と衝撃を与えます。
主演の柳楽優弥さんは、この作品で第57回カンヌ国際映画祭において最優秀男優賞を受賞しています。
あらすじ
物語は、母親と一緒に暮らす12歳の少年・明とその弟妹たちの生活を描いています。
明の母親は、貧しい状況の中で子供たちを一人で育てていますが、彼女はある日突然、4人の子供たちを残して家を出てしまいます。
幼い子供たちは、学校にも通えず、名前も異なるため役所に登録すらされていない存在。
明が兄として弟妹たちを守りながら、彼らの生活をなんとか維持していきます。
しかし徐々にお金が底をつき、生活環境は悪化し、子供たちの孤独と貧困が深刻化していきます。
やがて誰にも知られることなく、彼らは社会から完全に孤立していくのです。
登場人物
明(柳楽優弥):
12歳の少年で、物語の主人公。母親に捨てられた後、弟妹たちの面倒を見て必死に生き抜こうとするが、次第に追い詰められていきます。彼の成熟した責任感と、無力感の狭間で揺れる姿が描かれます。
母親(YOU):
子供たちを置き去りにして姿を消してしまう母親。無責任な行動を取りつつも、子供たちに愛情が全くないわけではなく、その複雑なキャラクターが描かれています。
茂(木村飛影):
明の弟で、純粋で無邪気な幼い男の子。無邪気な一方で、兄に頼り切っている様子が描かれています。
京子(北浦愛):
明の妹で、兄を慕いながらも、家庭の環境に順応しようとする女の子。
ゆき(清水萌々子):
明のもう一人の妹。言葉も少なく、子供らしさを持ちながらも厳しい生活に耐えています。
見どころ
子供たちのリアルな日常描写
是枝監督は、この映画を非常にリアルに描いています。
無邪気に遊ぶ姿や、兄弟で助け合いながら生活する様子が、時に楽しく、時に胸が締め付けられるような感情を引き起こします。
特に、日常の細かなディテールを丁寧に描写することで、彼らがどれだけ孤独で困難な状況に置かれているのかが強く伝わってきます。
柳楽優弥さんの圧巻の演技
主演の柳楽優弥さんは、12歳の少年でありながら、弟妹たちを守るために奮闘する姿を見事に演じています。
彼の繊細な表情や、感情を抑えた演技が、観る者に強烈な印象を与えます。
カンヌ国際映画祭での受賞も納得の、素晴らしい演技力です。
親の無責任さと子供たちの無力さ
母親が子供たちを見捨てるシーンや、子供たちが社会から無視され続ける様子が、非常に重いテーマとして描かれています。
大人たちの無関心さや、子供たちがどうしようもなく社会から孤立していく様子は、観客に深い感情的な衝撃を与えます。
「誰も知らない」現実
タイトルが示す通り、子供たちの状況は誰にも知られることがなく、社会の中で放置されていきます。
映画を通して、現代社会の中で見過ごされている問題、特に子供の虐待や貧困について考えさせられる作品。
この問題が浮き彫りにされることで、社会的な関心を喚起しています。
捨てられても健気に生きる子供たちに号泣。
こんな事件が二度と起こらないようにと胸に残る作品です。
5.『さかなのこ』
配給 :東京テアトル
『さかなのこ』は、さかなクンの半生を描いた映画で、魚への情熱を持ちながらも個性豊かな人生を送ってきた彼の成長と冒険を描いた感動的かつユーモラスな作品です。
さかなクンは、魚類に関する知識とユニークなキャラクターで日本中に愛される存在ですが、この映画では彼の幼少期から現在までの知られざる物語が紡がれます。
あらすじ
この作品は、魚が大好きな少年が周囲から少し変わった存在として見られながらも、魚への情熱を持ち続け、その道を極めていく成長の物語です。
さかなクンことミー坊は、学校の友達や先生から「変わり者」として扱われるものの、母親や周囲の一部の大人たちの支えを受けながら、自分の夢を追い続けます。
彼の夢は、ただ魚に詳しいだけではなく、海の生態系や魚の保護を伝えること。
やがて彼は自分の特技を活かし、学者としてだけでなく、テレビのタレントや教育者としても広く認知される存在になります。
映画は、さかなクンがどのようにして自分の情熱を貫き、社会的な成功を収めるまでの道のりを描くとともに、個性や夢を追い求めることの重要性を観客に訴えかけます。
登場人物
ミー坊(のん):
魚が大好きな少年から大人へと成長するさかなクン。幼少期から自分の興味や好奇心を押さえきれず、常に魚について考えている個性的な人物。彼のユーモアや情熱が映画全体を通じて描かれます。
ミチコ(井川遥):
ミー坊の母親で、いつも支える存在。彼の個性を尊重し、どんなときでも応援する心温まるキャラクター。周囲の批判にも屈せず、息子の夢を大切に育てます。
ヒヨ(柳楽優弥):
ミー坊の幼なじみ。彼の個性的な行動に困惑しながらも、次第にその情熱や才能を理解し始める。
モモコ(夏帆):
ひょんなことからミー坊を一緒に暮らすことになったシングルマザー。
総長(磯村勇斗):
不良の総長。あることをきっかけにミー坊との交流が深まる。
見どころ
ミー坊の成長と情熱
何よりも大きな見どころは、ミー坊の魚への情熱が人生を通じて一貫している点です。
彼の成長過程で出会う困難や迷い、社会的な圧力にもかかわらず、自分を信じて前進する姿は、観客に勇気と感動を与えます。
個性と夢の重要性
ミー坊が自分の個性を周囲に認めさせる過程が映画の核となっています。
特に、ミー坊が自分の好きなことを追い続けた結果、多くの人々に影響を与える存在になるまでが感動的に描かれています。
自分らしさを失わないことの重要性がテーマの一つです。
ユーモアあふれるストーリー
映画全体にユーモアが散りばめられており、特にミー坊の独特な言動や行動が観客を笑わせる場面が多く登場します。
明るく軽快なトーンと、感動的な場面のバランスが心地よいです。
魚と海洋生物への愛
さかなクンの専門分野である魚類や海洋生物に関する知識が豊富に登場し、彼がどれだけ深く魚を愛しているかが伝わってきます。
映像や物語を通じて、海や魚の美しさ、そしてそれを守る重要性も強調されます。
さかなクンの純真無垢なキャラクターを、のんさんが見事に演じています!
6.『かがみの孤城』
配給 :松竹
『かがみの孤城』は、辻村深月のベストセラー小説を原作とした映画です。
現実世界で居場所を見つけられない中学生たちが、鏡の中にある不思議な古城で繰り広げるファンタジーと現実が交錯する物語。
現代の若者が抱える孤独や不安に共感できる感動的な作品です。
あらすじ
物語は、東京郊外に住む中学1年生のこころを中心に展開します。
こころは不登校になり、家に閉じこもっていました。
ところがある日、部屋の鏡が突然光り出し、その鏡を通って入った先に、謎の古城が現れます。
その古城では、こころと同じように現実世界で居場所を失った7人の中学生が集められていました。
古城の中には、オオカミのお面をかぶった「おおかみさま」が現れ、7人に「古城の中に隠された鍵を見つければ、願いが叶う」と告げます。
ただし、城にはルールがあり、毎日夕方5時には外に出なければならないというものでした。
こころたちは、お互いに心の傷を抱えながらも、鍵を探しながら友情を育んでいきます。
しかし、次第にそれぞれが抱える悩みや秘密が明らかになり、彼らの心の成長が物語の大きな軸に。
古城やオオカミさまの正体、そして彼らがなぜこの城に集められたのかという謎が徐々に明らかになっていきます。
登場人物
安西こころ:
物語の主人公。学校でのいじめをきっかけに不登校になり、鏡の中の古城に招かれます。内向的で繊細な性格ですが、他のメンバーと関わる中で成長していきます。
おおかみさま:
オオカミのお面をかぶった謎の存在。こころたちに鍵を探すという試練を課し、古城のルールを定めています。その正体や目的は物語の中で明かされていきます。
リオン:
冷静でクールな少年。他のメンバーとは一定の距離を保っている謎の多い存在です。
アキ:
明るく社交的な少女。古城の中で他のメンバーと積極的に交流を図り、チームのムードメーカー的な存在です。
マサムネ:
物静かで落ち着いた少年。大人びた雰囲気を持ち、他のメンバーを冷静に見守る存在です。
フウカ:
メンバーの一人で、自己表現が苦手な少女。内気で繊細ですが、徐々に他のメンバーと心を通わせていきます。
スバル:
物静かで控えめな少年。あまり自分を出さず、他のメンバーから一歩引いて行動することが多いです。
見どころ
ファンタジーと現実の融合
『かがみの古城』は、現実世界の問題とファンタジーが巧みに交錯する物語です。
ファンタジー要素の古城は、ただの夢のような世界ではなく、現実に戻るためのヒントやメッセージが詰まっています。
7人の中学生が抱える心の問題が、このファンタジーの世界を通して少しずつ解き明かされる様子が感動的です。
個々のキャラクターの成長
登場人物それぞれが、現実世界での悩みやトラウマを抱えています。
現代の若者が直面する問題がリアルに描かれ、観客も共感できる部分が多いです。
7人が互いに支え合いながら自分の道を見つけていく姿が、心に深い余韻を残します。
謎解きと緊張感
古城に隠された鍵を探すというミッションや、夕方5時までに城を出なければならないという制約が、物語全体に緊張感を与えます。
また、オオカミさまの存在や、なぜ彼らが選ばれたのかという謎が徐々に明らかになっていく過程が、観客を引き込みます。
繊細な映像美
アニメーションならではの美しい映像表現が、作品全体を彩ります。
古城の幻想的な風景や、現実世界の繊細な描写が見事に対比され、視覚的にも楽しめる映画です。
家族や友情のテーマ
物語の背景には、家族や友情という普遍的なテーマが流れています。
孤独を抱えたこころたちが、互いの悩みを理解し、支え合って成長していく過程は、観客に大きな感動を与えます。
特に、主人公こころの母親との関係や、他のメンバーとの友情の描き方が感情的なクライマックスを生み出しています。
彼らが抱える悩み、苦しみに胸が痛くなるも、とても心に残る作品でした!
7.『おおかみこどもの雨と雪』
配給 :東宝
『おおかみこどもの雨と雪』は、日本のアニメーション映画で、母親と異なる性質を持つ2人の子供たちの成長と家族の絆を描いた感動作です。
ファンタジーと現実が美しく交錯し、親子の絆、成長、自己発見といったテーマが深く織り込まれています。
あらすじ
物語は、大学生の花(はな)が、人間とおおかみの血を引く「おおかみおとこ」と出会い、愛し合い、やがて二人の子供を授かるところから始まります。
彼らは、おおかみの血を引く長女の「雪」と、長男の「雨」を育てながら幸せに暮らしていましたが、とある出来事によって花は人間とおおかみの両方の姿を持つ子供たちを一人で育てることに。
二人を育てることが都会では難しいと感じた花は、自然豊かな田舎に移り住む決断をします。
物語は、子供たちがそれぞれ自分のアイデンティティを見つけていく過程と、母親としての花の苦労や愛情を描いていきます。
登場人物
花(はな):
物語の主人公で、2人のおおかみの子供たちの母親。強い母親として子供たちを一人で育てていく姿が描かれています。子供たちを無条件に愛し、彼らが選ぶ道を尊重する母親としての姿勢が感動を呼びます。
雪(ゆき):
花の長女で、活発で明るい性格。彼女の心の葛藤と成長が物語の一つの軸になっています。
雨(あめ):
花の長男で、静かで内向的な性格。ある出来事がきっかけで、自分を見つめ直していきます。
おおかみおとこ:
花の夫で、雪と雨の父親。人間とおおかみの両方の姿を持つ存在で、花に深い愛情を注ぎます。
見どころ
親子の絆と母親の愛情
映画の中心には、母親としての花の強い愛情が描かれています。
花が異質な子供たちを懸命に育て、自分の選んだ道を尊重しようとする姿勢が感動的です。
母親としての困難や葛藤、そして子供たちへの無償の愛が観客の心を打ちます。
子供たちのアイデンティティ探し
雨と雪がそれぞれ人間とおおかみのどちらの道を選ぶのかというテーマが、映画の大きな見どころです。
彼らが成長する中で自分自身を見つけ、どちらとして生きるかを決める過程は、普遍的な「自分探し」の物語として多くの観客に共感を呼びます。
自然と共に生きる描写
田舎での生活や、自然の中で子供たちが成長する様子が美しく描かれています。
特に自然の風景や季節の移り変わりが、家族の感情や物語の進行と見事にシンクロしており、細田守監督の美しいビジュアル表現が光ります。
ファンタジーと現実の融合
この映画は、ファンタジー要素(おおかみの血を引く子供たち)がありながらも、非常にリアルな子育てや家族の問題を描いています。
現実の厳しさとファンタジーの世界が絶妙に融合しており、非現実的な設定の中でも感情移入がしやすい物語になっています。
どんなに大変でも決して心挫けない花の姿に、勇気が貰える素敵な作品です!
まとめ
いかがでしたか?
どれも子育てを頑張っているママ達に見てもらいたい、素敵な作品ばかりです。
思いっきり感動して涙して、ストーリーに入り込むのも、ストレス解消におすすめです。
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